(
2013/09/03)
近況報告
というかなんというか、結局既にスパークの原稿に入っちゃっててしばらく更新が途絶えそうだったので(息抜きに何か書いたりするかもしれませんがその辺はわからぬ)(話書く息抜きに違う話書くのは割とよくある)ぼちぼち動かしておく
ついに噂の艦これに手を出してしまってヤバいです
神通さんとゆかいなロリ駆逐艦ちゃんたち(リーダー電ちゃん)がかわいすぎてというかみんなかわいすぎてAKAN
戦艦やら空母やらひくようになって使いまくってたら建造にぶっこんでたのもあって燃料切れたのでバランスちゃんと考えようと思いましたまる
ついに噂の艦これに手を出してしまってヤバいです
神通さんとゆかいなロリ駆逐艦ちゃんたち(リーダー電ちゃん)がかわいすぎてというかみんなかわいすぎてAKAN
戦艦やら空母やらひくようになって使いまくってたら建造にぶっこんでたのもあって燃料切れたのでバランスちゃんと考えようと思いましたまる
こっそりとらくがきなぐりがき なんでもいい人向け すべておそらく別軸
1.
畳のにおい。扇風機の音。ごうごうと頭の中で低く唸るいのちの流れ。
顔を倒す。縁側。青い空、青い空、青すぎる空に青い空。電気が消された室内。溜息をつく、家主はいない、誰も。諦めて目を閉じると、こめかみをじっとりと汗が伝った。畳に落ちて、そのまま染みる。
なんでここで寝ているんだっけ。答えのわかりきった問いを手慰みにと弄ぶ。けれどもすぐにどうでもよくなる。蝉がうるさい。家主がいない、彼ら家族がいないのは、この家屋にいないのと、この家屋にいないのと、この世界にいないのと。
おじさん、と口の中で言葉を弄んで、それすらすぐに興味を失くした。
僕が鏑木家の畳に寝転がるのは、多分、これが最後になるだろうと、ぼんやり思って、やっぱり考えるのをやめた。
*
2.
バニーが卵になった。
見せ掛けだけじゃなくて、多分きっと中身まで。こんこん、と手のひらより大きい、ダチョウの卵みたいな球体をノックする。返事はない。シンクに乗せて回してみると、ぐぅるぐぅると鈍く回転した。生卵似だ。生卵だと断定はできない。ただゆで卵に近いのだったらもっと早く、こまのように回る。
ゆっくり収まっていく回転を見つめながら、いっそこのまま食べちまってもいいかも、と思った。まだ誰もバニーがこうなったことを知らない。行方が知れないって騒がれてすらいない。だって今さっきこの場でバニーはそうなったのだ。俺のほかに知ってるやつがいたら逆に驚く、と、それはともかく、こんな殻の中に閉じこもってばかりいるのは、なんていうか、かわいそうだ。こんこん、とまたノックしても、反応はない。強情なやつだ。決めた。出してやることにしよう。
こんこん、と今度はシンクのふちでノックする。強く殴りすぎてひびが入る。そうやって無理にこじ開ける。思えばあいつからしてみれば、俺と出会ってすぐのいざこざは殆どこれと変わらないようなものだったのだろう。迷惑かもしれない、でもそんなことは関係がない。だって俺が会いたいのだから。殻の向うを俺が知りたい。バニーがどうあったって、なくたって。
手のひらの上に滑り出したバニーはあたたかかった。両手で掬うみたいにバニーを抱えあげる。そうっと顔を寄せて、微かなふるえに薄くほほえむ。
「バニー」
手のひらのなかのバニー。殻から抜け出して、安寧を見つけたバニー。
俺はおまえがいとおしいよ、と、赤みがかったきみに、触れるだけのキスを。
3.
「あなたタバコなんて吸うんですか」
「んー? 気分気分。そういう時もあーんの」
「身体悪くしますよ、年なんだから」
「最後の一言は余計だっつの。いいのよ、年に一回か二回か、そんぐらいしか吸わないから」
「じゃあしっかり眺めておきますね」
「……どして?」
「貴重なんでしょう?」
「んー、ま、そうだな」
「……」
「……はー」
「……虎徹さん」
「んー?」
「キスしたいです」
「うん? 今?」
「今です」
「くせえぞ」
「わかってます。今がいい」
「そう? ってちょ、ばに、んぐ」
「……はぁ。くっさ」
「けほ、だから言っただろ……ったく舌入れやがって」
「虎徹さん」
「なに?」
「今日は何の日なんですか?」
「あ?」
「記念日なんでしょう? 何かの」
「あー、何もねえよ」
「有給、申請してましたよね。今日だけ。通らなかったですけど」
「……よっく覚えてんな」
「偶々です。で、何の日なんですか」
「拘るなお前……ほんとに何もねえよ。たまには実家に帰ろうかと思ってたんだけど、できなかったしさ。ちょっと寂しくて、そんでこれ買ってきたの。慰みに」
「僕がいるじゃないですか」
「あ? ……なに、下ネタ? 代わりにかわいーバニーちゃんのリルバニーでも咥えてろよと」
「下ネタじゃありません! ……分かってるんですよ」
「何がよ」
「命日なんでしょう」
「……誰の?」
「僕に言わせる気ですか、それ」
「いや別に。そんっな意地悪じゃねえよ俺」
「そうですか……あの」
「うん?」
「指輪」
「……!」
「その……してなくても、僕と、自宅で二人きりの時には、外してくれてましたよね。最近」
「あー、あー……うん。そうだな」
「今日は外さないんですか?」
「……、悪ぃ」
「いいんです、別に。責めたいわけじゃないので。……寧ろ僕の方が意地悪でしたね。すみませんでした」
「いや、……バニー。寧ろ、詰ってくれた方が嬉しかったよ、俺」
「詰って何になるんですか?」
「……」
「……そういうのも含めて、あなたが好きなんです。分かってください、それぐらい」
「……ごめん」
「謝らないで。ねえ?」
「うん……」
「……虎徹さん」
「なに、バニー」
「タバコ、……僕も、一本貰っていいですか」
「お前も吸うの?」
「ええ。僕にも、『いろいろ』ありまして」
「……」
「ありがとうございます。……火、」
「はい」
「ん、……」
「……」
「……はぁ」
「……」
「……虎徹さん」
「なんだ」
「……寂しい、ものですね」
「そうだな。ごめんな」
「いいえ」
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